先生からの直電②
これが悪い知らせだと言うのはわかってる。
二度目だから!
だから今回は慌てなかった。
何を伝えられるのかを想像して、そのことについて調べて、自分がどうしたいのか考えて、それから病院へ行くことにした。
外来の時間外なのに、先生も忙しいのに、特別にと席を設けてくれた。
それが意味しているのは、私の状態がそれだけ稀なケースであり、良い状態ではないということ。
しばらく、ウーーンと言いながら間を置いて、
あまり良くなかったのね。
と少しづつ話し始めてくれた先生。こんなこと伝える方だって嫌なはずだ。
術前の予測ステージはI期でしたが、病理の結果子宮の外にがん細胞があるようだということで、IIIb期です。そしてグレードも術前G1でしたがG2がありそうだと。
つまり、次は開腹手術で卵巣と残したリンパもとる。その後6クール抗がん剤をする。
その上で最終のステージも決定する。
という最悪なシナリオでした。
人生とは、死生観とは、なんでしょうか?
私は先生の話を聞きながら妙に冷静で、どこに旅行に行こうかとか考えてた。
隣でつきそう家族はハンカチを握りしめていた。
このまま何もしなかったら2年で大変なことになると思うよ。
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