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32歳で子宮体癌になりました。治療の事や日々の事。

入院5日目。

うん!

だいぶ体が動くようになって来たような気がします。

少しずつですがよくなってるって実感できると、やっぱり頑張れますね!!

 

以前から家族の仕事の関係で、状態良ければ退院を1日早めたいと伝えていました。今のところはかなり順調なので今日の診察や血液検査の結果次第で多分大丈夫でしょう!と主治医のA先生はおっしゃってくれました。

退院できるんだー!嬉しいなー!

とテンション高め。笑

 

おはようございます〜〜!颯爽と朝の診察に来たS先生。

お、元気そうだね!うん、傷も綺麗だね!縫った人がいいのかな〜!

あ、僕だね!ハハハ と。笑

この先生私の採血をしてくれた先生なんですが、若くてノリの良い感じでドクターとしていいのか?!と思う人もいるかもしれませんが、この先生私は好きです!少なくともあの時の私は笑わせてくれる勇気に感謝していました。

 

そして翌日退院できることになり、長かったような短かったような入院生活も終盤戦。そうなるとなんだか少し寂しくもなったりして。笑

病棟内を無駄にウロウロ散歩。

屋上に出れないのかと聞いてみたり。(屋上で読書みたいなthe入院がしたくなったから)

暗い廊下でストレッチしたり読書したり。

 

お腹の傷がうずいて来たのでやめて、おとなしくベッドに横になりました。

 

この夜の窓からの景色は不思議とまた違ったものに見えましたね。

人というのは本当に無い物ねだりをしてしまう生き物なんだな。

 

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入院4日目。

だんだんと病室からの景色も明るくなったように感じます。

天気のせいではなくて、私の心にかかっていたフィルターなのかな。


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術後2日目で特に大きな変化はないですが、少し痛みが落ち着いたような!?

昨日はロキソニンなんかで効いてるの?ボルタレンとかじゃないの?なんて心の中で思っていた感じ。

今日はロキソニンで効いてるんだもんね〜すごいよね〜という感じ。

そんな程度です。伝わりにくいか。笑

なので当然歩くのも超スローだし、笑わせないでよー痛いんだからーてなる。

この日は週末で家族や友人達が会いに来てくれていて、差し入れも堂々と食べれるし水以外も飲める!!夕飯はうなぎを差し入れてもらって休憩所でワイワイ食べるっていうシュールな絵だったけど、そんな発想を持った友達がいることをありがたいと思いました。

そして笑うとお腹が痛いもんだから、自分が普段からこんな頻繁に笑ってたんだなって気付かせてもらい幸せな気持ちになったりして。人は一人では生きていませんね。

 

そして真面目な話で手術した人について回る腸閉塞のこと。

点滴が外れて歩けるようになってすぐに、便は出ましたか?と看護師さんに聞かれます。私はもともと便秘気味だしこんなにお腹痛いのに出せるのか?!と思ったのですが腸が詰まって癒着したりすると大変なようで、もし出ないようだったらお薬出しますね!先ずは水分たくさんとってなるべく歩きましょう!と。

なるほど。

私、歩きました!飲みました!

本読みながら廊下を行ったり来たりしてたら、危ないからやめてくださいなんて止められたりしたけど。笑

なんとか無事にお通じもあって腸閉塞の最初の壁は乗り越えました。

大変な人は手術したりする必要もあるようなので、術後は怖いし痛いけど頑張ってトイレに行きましょう!!

 

疲れてバタンキューzzz

すぐに寝れてありがたい。

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入院3日目。

長い長い夜が明けて、明るい日差しが差し込んできます。

術後1日目が始まった!!!

 

【AM7:00】

お水を飲んでみます........クリア!!

バイタルも問題なし。

では術後の採血しますね!

エッ??今??この状態で??やっといろいろから解放されたのに、、

はい。私、注射が大の苦手で、、

しかもいつも採血は左なのですが点滴があるので、今は右しか採れないと。

でもその肝心の私の右手の血管がなかなか曲者で、1人目の看護師さんは2回失敗して他の人を呼んできます、、と。2人目の看護師さんは足や手首まで隅々まで見てうーーーーーーん、、と。

いやいや、こんなところに試練いらないですから。心臓に悪いからほんと誰でもいいから早く終わらせてほしい。泣

と思っていたら、先生呼んできますね!と。本当に大丈夫なのか、、、

不安一杯でしたがこの先生一回で仕留めてくれました!!本当に良かった。

 

【AM9:00】

フットポンプを外して歩いてみます......クリア!!

尿管カテーテルが外れます。これは本当に嬉しい!!

外すときは少し痛いですが、自力でトイレに行けるって素晴らしい。笑

 

【PM12:00】

昼食をほぼ完食......クリア!!

これで点滴も外れます。

と同時に痛み止めが効かなくなってきますので、私の場合はロキソニンを服用して痛みをコントロールしていきます。

 

 

というわけで病室に戻ってから24時間以内に全ての管が外れて自由の身になりました。腹腔鏡手術と開腹手術だと回復の早さが違うと言いますが、今回の私の感想としては本当に早い!

当然歩けば1歩ずつ痛い、笑いたいのに痛い、咳はできない、トイレ行くのだってなんだって今までの健康な状態とは全く違うし痛いのだけれど、ゆっくりと無理をしない範囲であれば日常生活はできます!!

 

午後からは面会時間で家族や友人が来てくれて、動いたり飲食はあまりできないんだけれど話して楽しい時間を過ごさせてくれて本当に感謝してます。悲観的になりすぎなかったのもたくさんの人の支えがあったからだし、癌の事病気のことを忘れる時間を作ってくれたからだなって振り返って思っています。

ありがとう。

 

この日は病院食のみでおかゆや消化の良いものを食べましょうといことでしたが、私は差し入れてもらったゼリーをこっそり食べましたね。笑 美味しかった!!

 

夜はセンチメンタルになります。

太陽の偉大さを感じます。

子宮無いのか。数日前まであったのになぁ....なんてぼんやり考えていると自然に涙が数滴溢れます。汗や唾液が出るのと同じくらいすごく自然に当たり前かのように。胸の奥が痛くなったり目頭がギューーーーってなったりしない涙。とても気持ちいいものでした。

おつかれさま。ありがとう。これからもよろしくね。

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入院2日目。

いよいよ手術の日です。

朝8:30に家族と看護師さんと一緒に手術室まで歩いて向かいます。

そして家族とはここでお別れ。頑張ってねと背中を押され、後ろから不安混じりの視線を感じながらドアの向こう側へ。そこには私用のストレッチャーが用意されていて、そこに上がり手術室へ運ばれます。

私がこの流れを体験するのは3回目でした。

ドキドキはマックスだし、この異様な空気ったらありません。看護師さんや麻酔の先生は明るく話してくれます。が、しかし、患者本人は完全に上の空で........

やだな、怖いな。

痛いのかな、帰りたい。

なんて思う暇もないくらいのスピードで進んでいきます。

そして静脈からの麻酔薬が入り始め吸入マスクが付き、ゆーっくり深呼吸してくださいね〜

スーハー、

スーーハーー、、zzz

 

わかりますかー?

終わりましたよー!

 

一瞬です。

本当に夢だったのかなと思う程になんの記憶もなくて、ただただ一瞬の出来事みたいに。最初に声をかけられたのが手術室なのか病室なのかもわからないくらい、意識は朦朧としていて記憶は淡いグレーって感じ。

家族によれば病室に帰ってきたのが14時頃で、何度か目を開いて話したりしていたそうですがあまり覚えていません。かすかな記憶にあるのが、とにかく足が冷たい!!と家族に訴えて、足先をマッサージしてもらっていたこと。そしてあったかいなーと思いながらまた眠ったこと。

他の事はあとで言われてから、あーーーなんかそんな話したかもしれないな!くらいでした。笑

ただ不思議なことに大部屋なので隣のベッドの患者さんとその家族の会話が聞こえていてその内容を覚えてて。笑 人は最後まで聴力が残るとよく言われますが本当にそうなんだなと改めて体感して、私も誰かの病床に付き添うことがあったら伝えたいことは最後まで耳元で囁き続けようと思ったのでした。

その日はとにかく夜までほぼ寝ていたようで、家族は何もすることもなかったと思いますがずっと付き添っていてくれてました。有難いことです。

 

ところで、手術室から帰ってきたときの装備について少し。

  *吸入マスク(酸素)

  *尿道カテーテル

  *足にフットポンプ(血栓防止用に)

  *点滴(ここから痛み止めも入っています)

吸入マスクは早々に外れて、他のは翌日まで。

私はリンパ郭清をしていないので足は正直煩わしいなと思いましたが、リンパ郭清した方は必須ですね!!

そして他の2つに関しても必須でした!!なんせ動けませんから。。

私の場合は麻酔医の先生のご提案で静脈麻酔をメインにしていただいたので、術後の吐き気等は全くありませんでした。幸い全身麻酔後の状態としては良い方だったのかもしれないと思っています。故に早くこの器具達から解放されたいという気持ちは強かったかもしれません。笑

 

ちなみに、翌朝までで許されているのは2つ。

  1、横を向いてうがいをする。

  2、体制を横向きに変える。

その夜はこの2つを駆使して寝たり起きたりを繰り返しつつ、ただただ朝を待ちます......

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入院1日目。

順番は前後しますが、入院のことを忘れないうちに書きたいと思います。

 

結果から言うと、今回もしかしたら妊孕性の保存療法ができるかもという事で検査を進めていましたが、残念ながら最終的な診断は癌が一部筋層に入っているということで保存療法の適応ではないとの事でした。

   ※癌のステージや治療法についてはまた詳しく書きたいと思います。

 

 

【入院の詳細】

  病  名:子宮体癌  IA期、グレード1(推定)

  手術術式:腹腔鏡拡大子宮全摘出手術+片側付属器切除術+対側卵管摘出

  日  程:6泊7日

  費  用:約30万円(差額なしの大部屋)

 

 

入院の日は朝9時前には手続きを済ませ、翌日の手術前に腸の中を空っぽにするために10時頃に下剤を服用してお昼と夜は腸に負担がかからないように消化の良いもので食事をします。

私はこの下剤がかなり効いて、服用3時間後くらいからずっとトイレとお友達状態に。笑 看護師さんはいいですねー!といってくださいましたが!

1日特にすることもないのでゆっくり過ごします。友達が来てくれてお喋りしたり、本を読んだり、音楽聴いたり、お散歩したり、etc...

手術前日なのでもっと精神的に辛い、、、、泣

とかなるのかなと思いましたが、私の場合は幸いにも話し相手がいたり、暇つぶしにと頂いた物で遊んだりしながら、周りのみんなのお陰で穏やかに過ごすことができました。

 

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そして夕方に主治医の先生から家族も一緒に翌日の手術の内容についての説明がありました。今回私の場合はまだ初期という事で、手術内容については少し幅をもたせての説明を事前に受けていて考えてみてね!と宿題をもらっていました。

 *卵巣をどうするか?

 *リンパ郭清は?

 *それに伴って術中迅速はするのか?

ここは個人の判断になりますし、先生によっても考え方は様々かと思います。

私はなるべく小さな手術にしたかったし、卵巣をとる事で起きるQOLの低下が嫌でした。未婚で子供もいない私にとっては苦しみながら1日でも長く生きることよりも、楽しく濃く今まで通りの生活ができるということの方が大切だったから。

つまり私は再発のリスクよりも生活の充実を選びました。そして主治医の先生には本当に感謝していますが、その私の意見を尊重して頂いて卵巣を1つ残すという今回の手術範囲となりました。

術中迅速についても今回はしないで、術後の病理診断の結果を待つということになりました。ただその結果次第では追加治療や再度開腹の手術が必要になる可能性があることは了承した上で。

 

この判断が私の人生にどう影響するのかな?

 

病室のベッドに戻って考えて。

夢じゃないよね。

薬飲んでちゃんと寝た方がいいかな。

 

........あっという間にまぶしい光とガラガラと忙しい音に包まれてました...... 

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今までを振り返る。②

そんなこんなで2016年の年末あたりからは、1ヶ月のうちのほとんどが何かしらの出血があるんじゃないか?かなり少ない、気づかないくらいのも含めてという感じですが、、、。むしろ大量に出血するということは私の場合ほとんどありませんでした。

徐々に慣れて行く自分の感覚の恐ろしさと、他人と比較できないというもどかしさ、そして自分で調べる中で貧血になるほどの出血がないから大丈夫!という勝手な思い込み。などもありました。

それから痛みの方はというと、どんどんと痛みが強くなり、最後の方は10日間ロキソニンを飲み続けるとう状態に。

さすがに早く病院に行こうと思い立ったという流れです。

 

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今思い返すと、2015年の時点で癌もしくはその兆候はあったのかなと思います。

だからあの時もっと詳しく検査してもらっていれば見つかったのか。他の病院にももっと積極的に行ってみればよかったのか。あの二つの病院ではなぜみつけてもらえなかったのか。色々と思うところはありました。

でも当時私は30歳で一般的には癌を患うような年齢ではなく、特に子宮体がんの好発年齢は閉経ごろつまり50歳前後以降と言われており、若年での発症はかなり稀なんですね。

検査していただいた先生方も、まさか癌じゃないと思うけど一応ね!という感じでした。ですよね!!私だってまさか自分が子宮体癌になってるなんて夢にも思っていなかったし。(しかも若年に多い子宮頸がんでもなく)

そして今回病気がわかってから診てもらった先生には、エコーで見ても子宮がとても綺麗で癌を疑うような所見は特段ないと。なので今回見つけてもらってむしろ運が良かったのかもしれないよと言われることもありました。

この言葉は、誰のせいでもない。今のこの状況を受け入れて、前に進もう。今もまだラッキーはどこかにあるはず。と思わせてくれました。感謝ですね。

 

人の体って本当にそれぞれでわからないことだらけなんだろうなと思います。

 

癌が発覚するまでの流れはこんな感じですね。

私が今言えるのは何か少しでも気になることがあれば、とにかく1日でも早く病院に行きましょう!検査してもらいましょう!どんな些細な変化や不安でも、しっかり専門家に相談しましょう!一人一人ができるのは体の変化を敏感に感じ取り、それを正確に素早く伝えること。きちんと自分を愛してあげてほしいと思います。

 

そして今まで病院嫌いの健康優良児だった私は一転、この後3箇所の大きな病院に行き検査を重ねることになります、、、

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今までを振り返る。①

2015年1月頃

年末休みに入り友人とゴルフから帰ってきてから、生理にはまだ早いのだけれど出血があった。痛みは全くないけどだんだんと出血量は増えていき、大きな塊がドロッと出るようになってしまった。まぁ休みだしゆっくりして様子を見てみようと思いそのままにしたけど、1週間経っても出血は止まらずにもう仕事も始まってしまうので病院に行きました。

そこで止血剤をもらい、念のためにMRIを撮り、子宮頸がんと体がんの検査や血液検査をしたが、特に問題ないでしょうとのことで終わり。止血剤を飲んでその後は生理も普通に来たので私も安心しきっていました。

 

2016年2月頃

この1年でだんだんと生理の期間が長くなり、不正出血があったり、昔は全くなかった生理痛を感じるようになっていました。7日間→ダラダラ10日間、痛み止めを2〜3日飲むくらいでまぁ大丈夫かなと素人判断しつつ、昔から婦人科系は弱いなと思っていたので1年ぶりに別の婦人科で検査してもらいました。

結果はここでも頸がん、体がん問題なしでホルモンバランスの乱れかなとピルを勧めてもらったが断り、またこのまま経過観察しましょうとなりました。

 

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‥‥そしてこの後の1年で痛みは強さを増し長引くようになり、出血量も増え生理期間も長くなり、仕事に支障が出ることも稀にありました。

ただなんとか今まで通りに仕事をして、旅行に行き、お酒を飲んだり、ゴルフしたり、したいと思ったことは全てができてた!!

病院はまた一年後に行けばいいよねと勝手に思いながら、でも何かがおかしいなぁとぼんやり思う日々でした。

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